でも、あそこAは北のウネリだと怖いし比較的お手軽なあそこBはこの時期場所鳥合戦で熾烈なんだが、釣れてるって話ないから空いてるかも?
ってことで、あそこBに向け4:30出発。
20分ほど車を走らせ、10分ほど山道を歩くとあそこBに到着。真っ暗な磯場に降りていくとすでに餌師のオジサンが一人いた。
狭い磯場で袖を触れ合いながらの釣り、まずは丁寧に挨拶をしルアーだが一緒に釣りをさせてもらえるかどうかお伺いをたてる。ダメだと言われると元も子もないのだが、挨拶もせずに黙って入って相手の機嫌を損ねる方がもっと怖い。堂々と目の前にウキを流されるからだ。
ここで一番乗りできるか、二番手に甘んじるかの違いが出る。一番乗りなら立場は逆転、まぁ、ルアーの若造が手練れの餌師に挨拶してもらえることは少ないのだが、キャスト方向の選択権は我が身にあるのだから。
この日は不本意ながら二番手になったのだが餌師のオジサンはいい人で良かった。気持ちよく隣に入れてもらうことができた。タックルの準備をしながら次の段取りに入る。そう、オジサンとの会話だ…非常に大切な作業。この会話でオジサンをヨイショしてどのくらい機嫌良くさせられるかでキャスト方向の自由度がまったく変わってくる。汽水から磯に出始めた頃は本当に苦労した。餌用語がわからなくて会話が続かないのだ…今でもわからないことだらけだが、一つ会得した技術でなんとか交わしている『わからないことは教えを乞う』これだ。
グレの話、イカの話、この磯のこと、曳いては孫の話、色々聞いた。そして、オジサンをヨイショすることに成功。これでエリアの40%は制圧できた。が、どんなに頑張っても二番手がそれ以上を確保できることはない。あとは釣りに専念するのみ。
そして実釣開始、暗い内はとりあへず磯際でシーバスを狙ってみる…不発
ほのぼのと明るくなり出した、トップで青物を狙ってみる。ウネリでうまく引けない、てか引けたとしても波に消されてアピール不足だろう…不発
ようやくジグを投げられる明るさになってきた、と言っても圧倒的に光量不足、ショアブルー80gのグローを選択してみる。一投目、ワカナというには大きすぎるバイトが手に伝わってきた。そのままシャクリ続けるも…不発。ラインに傷はなかった、あるいは○○○○だったかもしれないというかそういうことにしておく。
そしてご来光、ショアブルー80gグローから同ゴールドにチェンジ。この時点から徐々に風が強くなってきた。それでもオジサンと二人で1時間も頑張っただろうか、風は段々と北寄りに変わり横方向から吹くようになり釣りそのものが非常に辛くなってきた。ショアジギで横から風を食らうとワンピッチでしゃくってもラインスラッグが取れないのでまったく釣れる気がしない。キャスト方向に対して30度も違えばショアジガーを殺すのには十分だ。
辛いのは餌のオジサンも同じようで撤収すると言い出した。基本的に餌釣りの方が風には強いと思うのだが、籠釣りでフリーに出しているラインのスラッグがワタシの方に孕むのを嫌ってるというか、気遣ってくれたのではないかと思う。もしかして100%制圧?ありがとうございます。
と言っても、こっちも事切れる寸前。オジサンが撤収を言い出すのがあと3分遅かったらワタシがくじけていたそんな感じ。何故そんな状態でも振り続けたのかわからない。強いて言えばウネリで荒れ気味の海況に淡い期待をしていた、それだけ。
オジサンが帰って10分くらい経過、相変わらずジャークにラインスラッグを全く取れない状態だが、それでも我慢してしゃくっていると…

ついにきた…ヒラマサ64cm、叉長56cm
ウネリ、風の向き、大きさを調べ行き先を決定。場所取りのために早い時間からの出発、山道を自分の足で歩いて釣り座へ、そして餌師との陣取り合戦。風と戦いながら辛い思いをしシャクリ続け、ヒット!!寄せてタモ入れ。100%自分の力で獲った一本、大きさは関係ないです。嬉しい、すごく嬉しいです。
何の苦もなくドアツードアで釣り場へ、場所取りもなければ陣取りもない。風の向きに船長が船を回してくれる、オフショアジギングは楽なんです。でも、そこにはショアからはまず獲れない大物との対峙が待っています。オフショアは楽しい、すごく楽しいんです。
おぼろげながらわかってはいたんだけど、そんな違いにはっきり気づいた釣行でした。
あ~、マジメくさって長文書いてほんと疲れた(´・ω・`)
ショアジギの方が100倍楽です(笑)
最後まで読んでくれた人と最後しか読まなかった人、ありがとうございました(爆
ショアジギの方が100倍楽です(笑)
最後まで読んでくれた人と最後しか読まなかった人、ありがとうございました(爆
2007/10/29 AM08:10大潮 曇り
Daiwa SEAHAEK SJ97H
Shimano 99STELLA8000H
PE3号+Seaguar14号4m
Maria ShoreBlue80gGFPH
cultiva SJ-38 5/0
ヒラマサ64?
===追伸===
餌の方とのやりとりを面白おかしく書いてますが、決して愚弄するものではありません。会話によって餌の方から得られるものもたくさんありますし、コミュニケーションを取ることによって釣り場での無用なトラブルを生まないようにしたいものです。