症状は一台はなんとなく巻きが重いので見てくれ。もう一台はインフィニットストッパーが逆転するというもの。ストッパーの逆転に関してはストッパーのユニットを本体からはずしてオイルクリーナーで洗浄後軽くオイルを吹いてやれば良いだけのことです。依頼主は治りますかねぇ(´・ω・`)と心配してましたが、これほど楽な修理はありません。問題はもう一台のなんとなく巻きが重いという代物…この『なんとなく』というのがくせ者で微妙なシャフトの曲がりだったりボディの歪だったり部品のばらつきだったり見た目で判断できない事が多い。つか、ワシには直す技術がない_/?|○
一抹の不安を抱きながらもメンテを兼ねてばらしてみると…
Kixは摺動(スプールの上下動)にトラバースカム式というシマノだとナビ以下のリールと同じ方式を採用しているのですが、その摺動を作るためのギアの固定に皿ネジを使っています。このビスの締め込み加減が強いとこのギアがスムーズに回らないようです。
折角この部分にベアリングを使っているのにもったいない話です。調整不良と見るか、設計が悪いと見るか…
あと、フタを開けてびっくりしたのですが2台とも本体内部にほとんどグリス分がありませんでした。巻きが重いという症状の方は特にひどい感じで、開けた瞬間メーカーがグリスを塗布し忘れたんじゃないかと思ったほどです。
どうもダイワは釣具屋でデモ機を触った消費者のウケが良いようにグリスの量を減らして巻き心地を軽くしているような気がしてなりません。またシマノのグリスに比べて粘度が非常に低いです。これはこれで良く馴染んで各所に回りやすいと言う長所にもなるのですが、反面軽く回るだけでスカスカの巻き心地というダイワリールの特性を作り出しているのも確かです。
あるいはウォッシャブル構造との兼ね合いでわざとグリスの量を減らしているのかもしれないですね。ダイワの提唱するウォッシャブル構造とは水が浸入してもすぐに外部に抜ける構造だそうですが、こんな半密閉容器の中で全ての水分がすぐに放出されるとは思えません。本体に水分が浸入するとすればハンドルの両側からしかないのですが、Kixの場合マシンカットハンドルを折り畳めるようにするためハンドルの反対側の止めを供回りネジにしています。そのため浸水の危険性は倍以上になっています。ハンドルの固定をネジ込みにすれば防水キャップを施せるのですが、そうすれば製作費はどんどん上がっていくわけで、うがった見方をすれば売らんがためのマシンカットハンドル、そのためのウォシャブル構造なんじゃないでしょうか。
ただこのウォッシャブル構造のおかげで内部へのグリスアップは非常にしやすくなっています。本体ガードをはずしてスプールを下死点まで下げると矢印の所にカムが見えますのでその内部、画像に見えるギア、摺動子ガイド、裏返すとメインギアも見えます。新品と言えど一度グリスを追加しておいた方が良いと思います。前述のようにダイワのグリススプレーは低粘度なので適当に吹いても十分各所に回ります。
組み上げて回してみる…巻き重りはあまり変わってないな(´・ω・`)まぁ、グリスをどっさり仕込んでおいたので、ギアの固定ネジを調整したぶんとバーターになってるかもですが…
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